Contents
家づくりを始めたばかりの方にとって、一番最初に見る“見積もり”がどこまで含んでいるのかって、すごくわかりづらいですよね。
例えばこんな経験、ありませんか?
-
「建物価格が出てきたけど、これで全部なの?」
-
「外構とか登記とか、あとでいくらぐらいかかるんだろう…?」
-
「想定していた予算と、どんどんずれてきている…」
このモヤモヤの原因、実はとてもシンプル。
最初の資金計画が、“家づくり全体”をカバーしていないからなんです。
実際に家を建てて暮らし始めるまでには、建物以外にもたくさんのお金がかかります。

岡山で家を建てるのにかかる費用の全体像を解説|まず知っておきたい基本
岡山県で家を建てる費用の平均・相場は?
家づくりにかかる費用は「建物価格」だけでは終わりません。
土地代や諸費用、家具・外構といった暮らしの準備費まで含めて考える必要があります。
岡山県で注文住宅を建てる場合、土地代込みでおおよそ4,000万〜4,500万円前後が一つの相場といわれています。
たとえば内訳としては、土地に約1,000万円、建物に2,500万円〜、諸費用や暮らしの準備に500万円程度が目安。
もちろん「駅近で便利な土地にする」「設備やデザインにこだわる」といった条件次第で金額は上下します。
大切なのは、「建物価格=家づくりの総額」ではないという点です。相場を大まかに理解しておくと、住宅展示場や工務店に相談した際に「その見積もりが高いのか安いのか」が冷静に判断できます。
まずは岡山県での一般的な水準を知って、資金計画の出発点としましょう。
家を建てるのにかかる4つの費用
家を建てるときの費用は、大きく分けて次の4つに整理できます。
- 建物価格
- 家本体の建築工事費。間取りや性能、使う材料によって大きく変動します。
- 土地関連費
- 土地購入代金に加え、地盤調査・改良費、古家解体費用、造成費なども発生する可能性があります。
- 諸費用
- 登記・税金・住宅ローンの手数料や保証料、火災保険料など。意外とまとまった金額になる部分です。
- 暮らし準備費
- 外構工事(駐車場・フェンス・庭など)や家具・家電の購入費。住み始めてから「あれも必要だった」となりがちです。
これらをすべて合計した金額が「家づくりの総額」です。
特に最初の見積書には「建物価格」しか記載されていないことが多いため「その他の費用がどれくらい必要か?」を必ず確認することが重要です。
最初から総額を意識しておくことで、無理のない予算組みができます。
費用名 | 詳細 |
---|---|
建物価格 | 本体工事(基礎・構造・屋根・壁・内装など)と付帯工事(水道・ガス・電気・照明・キッチン・トイレなどの設備)が含まれます。 見積もりの中心となる部分で、こだわりによって金額が大きく変動します。 |
土地関連費 | 土地代だけでなく、古家がある場合の解体工事費、境界確定測量、地盤調査・地盤改良、造成工事なども含まれます。 特に地盤改良費は数十万〜100万円以上かかるケースもあり、事前の調査が不可欠です。 |
諸費用 | 住宅ローンを利用する際の手数料や保証料、登記費用、司法書士への報酬、火災保険料、不動産取得税など。 現金で支払うことが多いため、「まとまった現金が必要になる」という点が注意点です。 |
暮らし準備費 | 駐車場のコンクリート打設、フェンスやウッドデッキなどの外構工事、家具・家電の購入。 せっかく家が完成しても、外構や家具が整っていなければ快適な暮らしはスタートできません。 見落としがちですが、必ず計画に含めるべき費用です。 |
このように、家の総額は建物本体以外に多くの付随費用がかかるのが実情です。ここを理解しておくことが「後悔しない家づくり」につながります。
本体価格2000万の家の総額シミュレーションと目安
たとえば「建物本体価格が2,000万円」の家を建てると仮定して、実際の総額をシミュレーションしてみましょう。
このように「2,000万円の家」と聞くと、それで完成すると思いがちですが、実際には土地や付帯工事、諸費用まで含めて約4,000万円前後になることが多いのです。
特に土地に関わる費用は条件によって大きく変動します。例えば、
費用名 | 詳細 |
---|---|
地盤改良工事 | 地盤が弱ければ数十万〜100万円以上かかるケースが多い。 岡山の場合は地盤が緩いところが多いので要注意。 |
造成工事 | 傾斜地や高低差のある土地では数百万円かかるケースも |
解体工事 | 古家付き土地の場合は解体費用が必要 木造なら100万〜、鉄骨やRC造ならさらに高額 |
土地の条件によって建築費以外の出費が増えることは珍しくありません。だからこそ、家づくりの資金計画を考えるときには「建物価格」だけでなく「総額」でどれくらい必要かを意識することが大切です。

家を建てる費用を具体的に解説|土地あり・土地なしでどう変わる?
土地なしの場合にかかる費用と購入までの流れ
土地探しの考え方
土地を持っていない場合、まずは土地探しからスタートします。
岡山市内はエリアごとに単価の差が激しく、1,000万円弱で購入できる物件もあれば、2,000万円を超える物件も珍しくありません。
そのため「検討している地域ではいくらぐらいが相場なのか」を必ず調べたり、工務店や不動産会社に相談することをおすすめします。
土地購入には本体価格以外に「仲介手数料」「登記費用」「不動産取得税」といった諸費用も発生します。
さらに、購入した土地の状態によっては地盤改良工事や造成工事、古家の解体費用が必要になることもあります。
また、近隣相場に比べて極端に安い土地には必ず理由があります。例えば、
- 前面道路が狭く車が入りにくい
- 古家があり解体が必要
- 水道・ガスが引き込まれていない
- 田んぼの状態での引き渡しになる
- 宅地造成規制・がけ条例など法令上の制限がある
一見安く見えても、実際には追加工事や制約が多く、結果的に費用がかさむこともあります。
土地購入の流れ
土地購入の流れは次の通りです。
- 土地探し(不動産会社や工務店に相談)
- 購入申し込み・契約
- 各種調査(測量・地盤調査・必要であれば造成、解体工事など)
- 登記・引き渡し
土地を探す段階から「相場」「条件」「追加費用」を意識しておくことで、総額を見誤らずに安心して家づくりを進められます。
土地ありの場合の建設費用・必要な諸経費
すでに土地を所有している場合、土地購入費用が不要になるため、建物に予算を集中できるのは大きなメリットです。
特に親御さんからの贈与や相続で土地を得る場合は、贈与税の有無や軽減措置についても確認する必要があります。
ただし、土地がある場合でも、以下の費用や手続きが発生する可能性があります。
建築費・諸経費 | 詳細 |
---|---|
現地調査 | 地盤の強さや法規制を確認 |
給排水の確認 | 水道・下水が整っていないと、引き込み工事が必要 |
造成工事 | 傾斜や高低差のある土地は整備が必要 |
解体工事 | 古家付きの土地なら取り壊し費用が発生 |
登記 | 名義変更や必要に応じた登記作業 |
また、不動産会社が仲介していない土地(親族所有や知人から購入するケースなど)の場合は、土地の状況調査を必ず行うことが大切です。
必要な申請や法的規制を見落とすと、建物が建てられないリスクもあります。
土地ありの場合は「購入費用が不要で得をした」と考えるだけでなく、その土地の条件を正しく把握することが安心につながるのです。

新築住宅の初期費用と建物以外にかかる費用
初期費用の具体例と現金で必要になる支出
家づくりにかかるお金のほとんどは住宅ローンでまかなえますが、ローンが実行されるのは建物の引き渡し直前です。
そのため、それまでの間にどうしても手元の現金で支払わなければならない費用が発生します。
具体的には、
費用名 | 詳細 |
---|---|
契約金(手付金) | 土地契約・建物請負契約の際に必要。 数十万円〜数百万円になることもあります。 |
地鎮祭の費用 | 神主さんへの謝礼など、3〜5万円程度が目安。 |
印紙税 | 契約書に貼付する印紙。数千円〜数万円。 |
家具・家電費用 | 引っ越し後すぐに必要なもの。冷蔵庫やエアコンなど数十万円〜。 |
引っ越し費用 | 家族構成や距離によって異なりますが、数万円〜数十万円。 |
その他費用 | 火災保険料や登記費用を引き渡し前に現金で求められるケースも |
手元に必要な金額は、不動産会社や工務店のルールによっても異なるため「契約時にいくら現金が必要か」を必ず事前に確認しておくことが大切です。
また、住宅ローンの融資先の銀行によっても「どこまでをローンで借りられるか」の範囲が違うため、金融機関ごとの条件をしっかりチェックしておくことが安心につながります。
登記・税金・火災保険など建物以外の諸費用一覧
建物本体以外にも、登記や税金、ローン関連、保険などさまざまな諸費用が発生します。合計で200万〜300万円程度になることもあり、無視できない金額です。
-
登記費用
-
所有権保存登記、抵当権設定登記、表題登記等必要になります。
-
相場はトータルで20〜30万円程度。司法書士に依頼する費用も含まれます。
-
-
税金
-
登録免許税や固定資産税の清算金など。建物完成後は翌年度から固定資産税の支払いも始まります。
-
-
住宅ローン関連費用
-
銀行によって大きく異なり、手数料は10〜100万円ほど幅があります。
-
保証料は「一括払い」と「分割払い」があり、最近は金利に保証料を上乗せする分割型が主流です。
-
-
火災保険・地震保険
-
契約年数は1年ごと〜5年ごとが一般的。
-
水災や地震を含めるかどうかで金額が大きく変動します。
-
また、耐震等級取得・長期優良住宅・省令準耐火構造など性能が高い家は、保険料が割安になる場合があります。
-
-
つなぎ融資の金利
-
注文住宅の場合、建物完成までに土地代や着工金を支払う必要がありますが、住宅ローンは引き渡し時点まで実行されません。
-
この間に利用するのが「つなぎ融資」で、金利は年1〜3%程度が一般的。借入期間が長いほど金利負担も増えるため、工期や支払いタイミングに注意が必要です。
-
こうした諸費用は「建物本体の見積もり」には含まれていないことが多いため、必ず工務店や銀行に確認して、トータルでいくら必要かを把握することが大切です。
意外と見落としがちな外構・家具・工事費用
家づくりでよくある後悔の一つが、外構や家具・家電にかかる費用を見落としてしまうことです。
建物は完成しても、外まわりや生活に必要な設備が整わなければ、暮らしは快適にスタートできません。
-
外構工事
-
駐車場のコンクリート舗装、アプローチ、フェンス、ウッドデッキ、植栽など。希望内容や敷地条件によって費用は変わりますが、100万〜300万円程度かかるのが一般的です。
-
外構を後回しにすると「見積もりには入ってなかったけど、やっぱり必要だった」と追加負担になることも。
-
-
家具・家電
-
ダイニングセットやソファ、ベッドなどの大型家具に加え、冷蔵庫・洗濯機・エアコンなどの生活必需品も必要です。
-
新居に合わせて新調すれば数十万〜100万円以上になることも少なくありません。
-
-
追加工事費用
-
カーテン・カーテンレール、照明器具、造作収納、宅配ボックスなど、建物本体に含まれていない部分があります。引き渡し時になって「想定外の出費」が発生するケースが多いので注意が必要です。
-
これらの費用を見積もりに含めていないと、
「外構ができていなくて駐車が不便」
「家具や家電が揃わず生活が落ち着かない」
といった不便が生じてしまいます。
だからこそ、家づくりの初期段階から外構・家具・家電・追加工事まで含めた“暮らしの総額”を考えておくことが重要です。
工務店に見積もりを依頼するときは、「外構や家具は含まれていますか?」と必ず確認するようにしましょう。

家を建てる費用の資金計画とチェックリスト
予算決め・必要資金をいくら用意する?計算方法を解説
家づくりを始めるときに最も大切なのが、「自分たちは総額でいくらまで出せるのか」を決めることです。
建物の金額だけで考えてしまうと、土地や諸費用・外構・家具にかかる費用が後から追加され、想定以上に膨らんでしまうケースがよくあります。
資金計画の流れを4つのステップで整理すると、次のようになります。
1. 家計の把握(今の生活費から考える)
まずは毎月の家計を整理して、無理なく住宅ローンに回せる金額を考えます。
- 今の家賃がいくらなのか?
- ボーナスをどの程度住宅資金に充てられるか?
- 車のローンや教育費など、今後の支出予定は?
「今払っている家賃+α」が目安になることもありますが、子育てや老後を見据えた支出も含めて計算しておくと安心です。
2. 借入可能額の確認(年収と返済比率の考え方)
銀行から借りられる金額の目安は、一般的に「年収の7〜8倍」といわれています。ただしこれはあくまで目安で、単独で借りるのか、夫婦で連帯して借りるのかによって大きく変わります。
さらに大切なのが「返済比率」です。これは年収のうち何%を住宅ローンに充てられるかを示す指標で、多くの銀行は30〜35%を上限としています。
例えば、年収500万円の方が返済比率30%で計算すると、500万円 × 30% = 150万円(年間返済額)
→ 月額にすると約125,000円が上限目安となります。
ここから住宅ローン以外に車のローンやカードローンがある場合は差し引かれるため、「現在の借入状況」も確認しておく必要があります。
3. 自己資金・現金の準備額を考える
住宅を建てるときは、契約時にまとまった現金が必要です。
- 土地契約金
- 建物請負契約金
- 登記や火災保険などの初期費用
工務店によっては契約金を相談できる場合もありますが、大手メーカーでは「契約額の○%」と決められていることもあります。
さらに、住宅資金にすべてを充ててしまうのではなく、生活費や教育費、緊急時の貯蓄を残しておくことも大切です。
「手元にいくら残すか」を考えたうえで、住宅に回せる金額を決めましょう。
4. 総額の設定(家づくりに使える上限を決める)
最後に、これまでの内容を整理して「総額」を設定します。
- 借入可能額
- 自己資金で出せる金額
- 将来の生活費を残しておく分
これらをバランスよく組み合わせて、土地・建物・諸費用・外構・家具を含めた総額で上限を決めます。
この「総額」をもとに、土地に回せる金額・建物にかけられる金額を振り分けると、無理のない資金計画になります。
資金計画時に優先順位を決める5つの視点
家づくりは、まず予算ありきで進めていくことが多いものです。
「希望の土地・理想の間取り・おしゃれな仕様・高性能」すべてを完璧に叶えることは難しいのが現実です。
だからこそ、これは譲れない、ここは妥協できるという優先順位を家族でしっかり決めておくことが大切です。
POINT1 土地にお金をかけるか、建物にかけるか
家づくりの総額は、土地と建物で大きく構成されます。
「資産価値の高い土地に住みたい」と考えるなら、駅近や人気エリアなど利便性のある場所を選ぶ必要があり、その分建物に回せる予算が減ります。
一方で「広い敷地でのんびり暮らしたい」と考えるなら、郊外や条件付きの土地を選ぶことで土地代を抑えられ、建物や仕様にお金をかけられます。
どちらも正解であり、土地に重きを置くのか、建物に重きを置くのかを明確にしておくことで、予算配分の方向性が見えてきます。
POINT2 建物にかかる費用を正しく把握する
同じ広さ・同じ仕様を希望しても、依頼する会社によって見積額は大きく変わります。
例えば延床30坪でシンプルな仕様でも、工務店によっては2,000万円台で建てられるケースもあれば、大手ハウスメーカーなら3,000万円を超えることもあります。
さらに、仕様や性能のレベル(断熱材・窓・耐震等級など)によって金額は上下します。
「理想の間取り・仕様にすると、実際いくらになるのか」を把握しないまま計画を進めると、予算オーバーにつながる危険性があります。
まずは自分たちが思い描いている家が「どのくらいの金額帯になるのか」を工務店や設計士に確認し、建物費用の基準を持つことが大切です。
POINT3 比較は“前提を揃えて”行う
複数の会社から見積もりを取って比較することは重要ですが、条件をそろえずに見積もりだけを集めても意味がありません。
「A社は安い」「B社は高い」と思っても、実は仕様や面積が違っているだけ、ということがよくあります。
- 同じ延床面積で見積もりを依頼しているか
- 必要な設備や仕様をそろえて依頼しているか
- 外構や付帯工事を含めているかどうか
これらが揃っていないと、正しい比較はできません。
事前に「自分たちが必要とする条件」を整理してから依頼すれば、金額の違いが会社の特徴によるものなのかが見えてきます。
POINT4 家族の“譲れない条件”を共有する
最後に、家族内で「何を優先したいか」をしっかり共有しておくことが欠かせません。
「通勤や通学に便利な場所は外せない」
「寒さや暑さに強い性能だけは確保したい」
「庭のある広い土地で子どもを遊ばせたい」
このようにご家族ごとに“譲れない条件”は異なります。
家づくりの途中で意見がぶつかると迷走してしまうので、最初の段階で「ここだけは絶対に妥協しない」というポイントを家族全員で確認しておくと安心です。
POINT5 将来のライフプランを考慮する
資金計画は「今の暮らし」だけでなく、「10年後・20年後の暮らし」まで見据えて行う必要があります。
例えば「年収の範囲では借りられる金額が大きくても、将来の支出を考えると月々返済はこの金額までに抑えたい」という判断も重要です。
今だけでなく未来を想定した資金計画が、安心して暮らし続けられる家づくりにつながります。
資金計画で気をつけたい7つのチェック項目|無駄・漏れを防ぐコツ
資金計画を立てるときに気をつけたいのは、「想定外の出費があとから出てくること」です。
見積もりに入っていなかったり、現金で支払う必要があったりして、「思ったよりお金がかかった」と後悔するケースは少なくありません。
以下のチェックリストをもとに確認していくと、無駄や漏れを防ぎやすくなります。
CHECK1 建物価格だけでなく“総額”を確認しているか
見積もりに書かれている建物価格だけで判断せず、土地代・諸費用・外構・家具・引っ越し代まで含めた総額を把握しているかを確認しましょう。
建物だけの見積もりで進めると、後から数百万円単位で費用が増えることがあります。
CHECK2 現金で必要な初期費用を理解しているか
契約時の手付金、印紙税、登記費用、火災保険料など、ローン実行前に必要な費用があります。
会社によって手付金の額が違ったり、銀行によってローンで賄える範囲が異なるため、「自分たちの場合はどのくらい現金が必要か」を必ず確認しましょう。
CHECK3 銀行ごとのローン条件を比較しているか
住宅ローンは金利だけでなく、保証料や手数料の仕組みも銀行ごとに異なります。
同じ金額を借りても、金融機関によっては数十万円以上の差が出ることもあります。
「金利」「手数料」「保証料の支払い方(分割か一括か)」を比較しておくと安心です。
CHECK4 土地に追加工事が必要かを確認したか
安く見える土地でも、実際には地盤改良・造成・解体・ライフライン引き込みなどで追加費用がかかることがあります。
「土地代だけで安心して契約したら、あとから数百万円の工事が必要になった」という失敗もよくあります。土地を決める前に、工務店に現地を確認してもらうことがおすすめです。
CHECK5 将来の生活費を考慮しているか
住宅ローンは長期にわたって返済していくものです。
「今の収入で借りられる金額」だけを基準にするのではなく、教育費・車の買い替え・老後資金など、将来の支出も想定して返済計画を立てているかを確認しましょう。
CHECK6 外構・家具・引っ越し費用を含めているか
家本体が完成しても、外構工事や家具・家電が揃わなければ快適な生活は始まりません。
外構は100〜300万円、家具・家電は数十万〜100万円以上かかるのが一般的です。これらを見積もりに含めているかどうか、必ずチェックしてください。
CHECK7 補助金や優遇制度を調べているか
住宅ローン控除、贈与税の非課税制度、ZEH補助金、子育て世帯向けの補助など、使える制度があれば負担を軽減できます。
「知らなかったから申請できなかった」ということがないように、早めに調べておくことが大切です。
まとめ|家を建てる費用で後悔しないために大切なこと
家を建てる費用で後悔しないために大切なこと
家づくりにかかる費用は、単に「建物の価格」だけではありません。
土地の購入代金、登記や税金といった諸費用、外構工事、家具や家電、引っ越し費用まで含めて考えると、総額は大きく変わります。
「見積もりに載っていなかった費用があとから発生して、思った以上にお金がかかってしまった」というのは、家づくりでよくある失敗例です。
だからこそ、最初の段階で総額を把握しておくことが何より大切です。
さらに、費用を考えるときには「今払えるかどうか」だけではなく、将来の生活まで見据えることが重要です。
例えば子どもの教育費がかかる時期や老後の生活費も含め、10年後、20年後も無理なく返済を続けられる計画を立てる必要があります。
銀行が貸してくれる金額=安心して借りられる金額ではありません。
むしろ「ここまでなら返せる」というラインを家族で話し合って決めることが、後悔しない家づくりの第一歩になります。
また、補助金や税制優遇制度、親からの贈与や相続などをうまく活用すれば、負担を減らせることができる場合もあります。
制度は毎年条件が変わるため、最新の情報を調べて使いこなすことが、家計にやさしい家づくりになるかと思います。
家づくりを進めると「土地もいいところがいい」「性能も落としたくない」「デザインもこだわりたい」と欲張りたくなるものです。
でも、予算は限られています。そこで大切なのが優先順位をつけること。
- 立地にこだわるのか
- 性能を優先するのか
- デザインにこだわるのか
- 将来の安心感を重視するのか
この内容を家族でしっかり話し合っておけば、選択肢が増えても迷わず判断できます。
譲れない部分にはしっかり投資し、そうでない部分は調整する。これが「限られた予算で理想に近づく」ための秘訣です。
そして何より大切なのは、資金計画を家づくりの最初から最後まで一貫して考えること。建てる前、建築中、住んでから。すべての場面でお金は関わってきます。
だからこそ、家づくりは「ただ家を建てる」だけではなく、暮らしの設計そのものだと言えるのです。
後悔なく”ベストな家づくり”をしたい方へ
ここまで見てきたように、家づくりにはさまざまなお金の考え方や工夫があります。
ですが、最終的に「どんな選択をするのが正しいのか」を一人で判断するのは、とても難しいことです。
だからこそ、私たちen’toが大切にしているのは、まずじっくりとお話を聞くことです。
どんな暮らしが理想なのか、どんな将来を思い描いているのか、そして何に不安を感じているのか。
そうした背景を丁寧に受け止めながら、家づくりの道筋を一緒に探していきます。
お客様にとって「何が一番大切なのか」。性能なのか、デザインなのか、立地なのか、それとも将来の安心なのか。その答えは、ご家族ごとに違います。
だからこそ私たちは、決められた型にはめるのではなく、お客様の暮らしに寄り添った提案を心がけています。
en’toは工務店でありながら、資金計画・土地選び・建物の設計、さらにはお客様のライフプランにまで踏み込んでご提案できる存在です。
「この土地は本当に良い選択なのか?」
「この金額は無理のない計画になっているのか?」
建築以外の部分も含めて、プロの目線でしっかり検証し、お客様と一緒に考え抜きます。
私たちは建築のプロだからこそ、専門家としての視点からアドバイスを惜しみなくお伝えする。そしてその上で、何度も話し合い、共に答えを導き出す。
そうした対話を積み重ねることで、最善で最適な“ベストな家づくり”をお客様と一緒に創り上げていきたいと考えています。
家づくりに“唯一の正解”はありません。ですが「この選択をしてよかった」と心から思える答えは必ずあります。その答えにたどり着くまで、お客様と一緒に歩み続けること。それが、en’toの家づくりです。
最後に
「資金に不安があるから…」
「理想と予算が合わないかも…」
「条件があわず、他社に断られ続けている…」
そんな思いを抱えている方こそ、私たちと一度お話してみてください。
きっと「できることはまだある」と感じていただけるはずです。
en’toでは、家づくりの第一歩を気軽に始められるように無料相談を受け付けています。
土地や資金計画のこと、建物や間取りのこと、将来の暮らしのことまでお気軽にご相談ください。