先日、A様邸の上棟を無事に迎えることができました。
夏らしい強い日差しと、青く澄んだ空。暑さの中にも少しだけ秋の気配を感じるような、そんな清々しい一日でした。
朝、現場にご到着いただいたA様ご家族と、まずはお清めの儀へ。
塩・米で四方を清め、この土地にこれからお家を建てさせていただくことへの感謝と、工事の安全を皆で願いました。
ご家族みんなで手を合わせてくださるその姿に、背筋がすっと伸びると同時に、この家づくりに込められた想いの深さを改めて感じました。
その後は、ささやかですが乾杯の時間を設け、いよいよ本格的な作業がスタート。大工さんたちの活気ある掛け声とともに、一本一本、柱が立ち上がっていきました。
午前中は、まだ日差しも柔らかでしたが、昼を過ぎる頃には気温がぐんぐん上がり、現場はまるでサウナのように。
それでも手を止めることなく、集中力を保ちながら、丁寧かつダイナミックに作業を進めてくださった大工さんたちには、頭が下がる思いです。
誰もが汗だくになりながら、でもどこか楽しそうに、ひとつの家をつくりあげていく姿は、何度見ても感動します。
A様ご家族も、そんな様子をずっと見守ってくださり、暑い中、長時間の現場滞在に本当にお疲れだったと思います。
それでも最後まで笑顔でいてくださったことに、私たちスタッフもたくさんの力をいただきました。
そして、上棟のしめくくりには、ご家族みなさまで記念の「手形」を棟に。
お子さまの小さな手、大人のしっかりとした手、それぞれの手形が並ぶ光景は、これからこの家で始まっていく暮らしの象徴のように思えました。
数年後にふと天井を見上げたとき、「あの時は暑かったね」「大きくなったね」なんて会話が生まれたら、それもまたこの家の大切な思い出の一部になるはずです。
上棟とは、家のかたちが初めて立ち上がる、大きな節目です。
図面の中で描いていたものが、実際の空間として目の前に現れたとき、私たちスタッフも毎回のように心が躍ります。
ここでどんなふうに朝を迎え、どんなふうに食卓を囲み、どんなふうに季節を感じながら過ごしていくのか。
そんな暮らしの風景を、A様と一緒に想像しながら、またひとつ大切な一歩を踏み出すことができました。
これから内装や仕上げの工程へと進んでいきますが、一棟一棟を丁寧に、お客様と一緒に創り上げるという姿勢は変わりません。
どんな小さなことでもご相談いただけるような関係性を大切に、最後のお引き渡しまで、しっかりと伴走してまいります。
A様、このたびは本当におめでとうございました。
そして、一日中お付き合いいただき、本当にお疲れさまでした。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。