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家を建てる仕事をしている人は、自分ならどんな家を建てたいと考えるのか。
今回お話を聞いたのは、設計士の二宮さん。
現在は、ご自身で設計した新築の平屋で暮らしています。
家づくりを仕事として知っていても、自分の家で実際に暮らしてみると、図面だけでは分からなかったことが見えてきたそうです。
もし、もう一度家を建てるなら。
二宮さんは、どんなことを変えずに大切にし、どんなことを見直したいと考えるのでしょうか。
今回は、二宮さんの住まいへの考え方から、「もう一度建てるなら、どんな家にしたいか」を聞きました。
もう一度建てるとしても、平屋を選びたい
「もしもう一度家を建てるなら、どんな家にしたいですか?」
そう尋ねると、二宮さんは迷わずこう答えてくれました。
「もう一度建てるとしても、絶対に平屋ですね。」
二宮さんが現在暮らしているのも平屋の家。
実際に住んでみて、階段の上り下りがないことや、家の中を移動しやすいことに、日々の暮らしやすさを感じているそうです。
「将来的なことを考えても、やっぱり平屋は暮らしやすいなと思います。」
家づくりを考えるとき、どうしても「今の暮らしやすさ」に目が向きがちです。
けれど二宮さんが平屋に魅力を感じているのは、今だけではなく、年齢を重ねた先の暮らしまで想像できるから。
毎日の移動がしやすく、家族との距離感も近い。
そして、これから先の暮らしにも無理なく馴染んでいく。
二宮さんにとって平屋は、もう一度建てるとしても変えたくない選択でした。
暮らして気づいた、回遊動線と生活音のこと
平屋の暮らしやすさを感じる一方で、もう一度建てるなら見直したい部分もあるそうです。
そのひとつが、回遊動線と生活音の関係でした。
二宮さんの家には、家の中をぐるっと回れる回遊動線があります。
図面で見ていたときは、リビングからいろいろな場所へ行きやすく、家事もしやすそうだと感じていたそうです。
ただ、実際に暮らしてみると、思っていた以上に生活音が気になる場面もありました。
「リビングからどこへでも行けるのは便利なんですけど、その分、生活音が家の中に響きやすいんですよね。」
テレビの音やお風呂の音、夜のちょっとした物音。
部屋同士が近く、移動しやすいからこそ、音も伝わりやすくなる。
図面の上では便利に見える間取りでも、暮らし始めてから気づくことがあります。
もう一度建てるなら、動きやすさだけでなく、部屋同士の距離感や音の伝わり方まで考えたい。
二宮さんは、実際の暮らしを通してそう感じるようになったそうです。
素材の良さと、日々の扱いやすさ
間取りだけでなく、素材選びについても、実際に暮らしてみて感じたことがあるそうです。
二宮さんはもともと自然素材への憧れがあり、床にも無垢材を多く取り入れました。
「足触りとか、雰囲気は本当にいいんです。」
無垢材ならではのあたたかみや、素足で歩いたときの心地よさ。
そうした魅力は、今も変わらず感じていると言います。
一方で、お子様との暮らしが始まると、水や傷への弱さ、定期的なメンテナンスなど、日々の中で気になる部分も見えてきたそうです。
「もう一度建てるなら、水回りは違う素材にするかもしれません。」
場所によっては、掃除やメンテナンスのしやすさを優先して素材を選ぶ。
見た目や質感だけでなく、毎日の暮らしの中でどう使っていくかまで考えること。
二宮さんは、素材選びについても、実際に住んでみたからこその視点を持つようになったそうです。
家族の変化に合わせて、使い方を変えられる家
二宮さんがもう一度家を建てるなら、部屋のつくり方も少し違う視点で考えたいそうです。
「子どもと一緒に過ごせる時間って、人生の中では意外と短いんですよね。」
家を建てるときは、どうしても今の暮らしを中心に考えます。
- 子ども部屋はいくつ必要か。
- 収納はどれくらい必要か。
- 家族みんなで過ごす場所をどうつくるか。
もちろん、今の暮らしに合っていることは大切です。
ただ、子どもは成長し、家族の暮らし方も少しずつ変わっていきます。
たとえば子ども部屋についても、二宮さんはこう話します。
「3人兄弟だから、必ず3部屋必要とは限らないんです。」
個室として使う期間は、思っているより長くないかもしれない。
その後、夫婦ふたりの暮らしになったとき、その部屋をどう使うのか。
最初から用途を決めきるのではなく、暮らしの変化に合わせて使い方を変えられるようにしておくこと。
もう一度建てるなら、二宮さんはそんなふうに、今だけでなく家族の変化まで見据えた家にしたいと考えているそうです。
家づくりは、完成までの時間も大切にしたい
二宮さん自身、家づくりの中で印象に残っている時間があるそうです。
たとえば、奥様と一緒に石材店へ行き、玄関横に置く石材を選んだこと。
実際に素材を見ながら話し合った時間も、家づくりの思い出として残っていると言います。
「家づくりって、家族みんなで同じ方向を向ける、大きなイベントなんですよね。」
間取りや素材を決めることは、これからの暮らしを家族で一緒に考える時間でもあります。
だからこそ二宮さんは、家を完成させることだけではなく、家族で一緒につくっていく過程も大切にしたいと考えているそうです。
おわりに
二宮さんの話から見えてきたのは、暮らしやすい家は、便利な間取りや好きな素材を選ぶだけでは決まらないということでした。
- 平屋の動きやすさ。
- 回遊動線と生活音の関係。
- 無垢材の心地よさと、日々の扱いやすさ。
- 家族の変化に合わせて使い方を変えられる部屋。
どれも、図面や写真だけでは分かりきらないことです。
だからこそ、二宮さんのように実際に新築で暮らしている設計士の視点は、これから平屋や間取り、素材選びを考える方にとって、ひとつの参考になるはずです。
もう一度建てるなら、何を大切にしたいのか。
その答えには、新築で建てた家に実際に住んできた設計士だからこその実感がありました。
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新築、中古住宅、土地探し、間取り、予算のこと。
家づくりには、考えることがたくさんあります。
まだ具体的に決まっていなくても大丈夫です。
「自分たちにはどんな選択が合っているのか」から、一緒に整理していきましょう。
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